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「第3回人権・同和教育セミナー2025」を開催しました

講師:八尾 由江 さん

  (一般社団法人am*am代表理事、おひさまにこにこクリニック)

演題:「“自分らしく生きて”って言うけれど…」~適切な支援について日々思うこと~

障がい者の就職・就労について、自分らしさや自立とは何かという視座からお話いただいた。人には認知のしかたに違いがあるので、特性に応じた伝え方が必要である。

人はだれも発達に凸凹(でこぼこ)がある。その特性は才能であり、生かせば魅力になる。障がいは、人ではなく社会にある。社会で困らなくなれば、障がいにはならない。

「~をしなければならない」から「~をしたい」とういう気持ちを持てば、なりたい自分になるための自分探しができる。そうすると、すごいパワーがうまれ、能力の発揮につながる。

自分で選択や決定をくり返すと、自己肯定感が高まる。たとえ失敗することがあっても、SOSをだせば経験値があがり成功へと導かれる。自分らしく生きることは自分勝手に生きることではない。

適切な支援には「特別あつかい・横取り」をするのではなく、「安心・待つこと・期待・感謝」が必要である。

また、講演の最後に、就職が決まった大垣拓夢さんに得意とする落語を披露していただき、その才能に会場全体が驚きとあたたかい雰囲気につつまれた。

落語を披露する大垣拓夢さん

 

【参加者の声】

・自分らしく生きることとは、自分勝手にさせることでないということばが心に残っています。特性を魅力にできるようになるといいと思います。

・子育て、孫育てのよい知識となりました。私も自分らしく生きていこうと思います。大垣くんの落語、すばらしかったです。大垣くんの姿を我が子を見る優しいまなざしで見つめる八尾先生の姿にも感動しました。

・障がいでなく、特性であること、その特性に合った対応をしていくことで特性を生かすことができると知りました。