講師:上田和夫さん
市同教 啓発委員人権の歴史調査研究班のみなさん
演題:「今こそ語り伝えたい 証言から知る戦時中の暮らしと体験」
戦時中を生きられた方々の証言を中心に、戦争の悲惨さ、平和の大切さを語られた。
食料不足や贅沢の禁止、学校教育も戦争一色となり、音楽では軍歌のみとなった。また、徴兵で生きる自由や、勤労動員で教育も奪われた。
上田和夫さんの戦争体験の生の声は鬼気迫る語りだった。上田さんが所有していた日の丸への寄せ書きも、実物ならではの説得力があるものだった。
丹波篠山には、篠山歩兵70連隊の訓練施設があり、厳しい訓練をうけ、丹波篠山の地からも多くの人が戦地におもむいた。
今回の研修会で、戦争は過去のものではなく、身近にあるものであり自分事として学べた。
【参加者の声】
・戦争について、どこか遠いところの話のように思ってしまっているところがあったのですが、この篠山にも訓練場があったり、実際に兵隊さんとして家族を送り出した人がいたことを改めて知りました。生の声を聞くことができてよかったです。
・生の声を聞かせていただき、とても心が揺さぶられました。教育勅語をはじめ戦争の生々しさを感じ、やはり戦争は絶対に起こしてはいけないと強く思いました。
・様々な思いを抱えながら、戦時中に生活されていたことがよくわかりました。二度と同じような思いをする人は一人も出ないように、平和の大切さについて考えていかなければならないと思いました。