第2回人権・同和教育セミナーを開講しました。

演題:「空気はよまない 時代をよむ」~絵本から考える人権について~

講師:橘高 邦子(きったか くにこ)さん(京都ノートルダム女子大学講師 フリーアナウンサー)

さまざまな絵本を朗読いただきながら、作者の意図や絵本にかかれた人権課題を示唆いただいた。

ゆっくりと間を空けながら、文章にこめられたヒントを読み解き朗読すると、表現力が高まり、作者の意図も伝わりやすい。また、最後に余韻を残すことで、自分で考える想像力も培われる。絵本からどんな刺激を受けたか、インスパイアされる事が大切で、それが想像力をふくらませ作者の思いにつながってくる。

それぞれの絵本にはいろんな人権の視点が含まれている。作者の伝えたい事を文章の中にあるヒントをたよりに絵本を読み聞かせすることで、さまざまな人権課題の問いかけができる。絵本の読み聞かせは、人権教育の第一歩とも考えられる。

 

【参加者の声】

・自分は2児の父なのですが、今の時代、動画が主流で、あまり絵本を読んであげられていないので、今日の読み聞かせ術で子どもたちに読み聞かせをしたいと思います。

 

・絵本を通して、平和、命、家族愛、思いやり、・・・様々なことが伝わってきます。それも結論は自分自身の心の中にあるため、余韻を楽しみながら学ぶことができました。

 

・今日はものすごく勉強になりました。「絵本から人権を考える」ことを今後の朗読ボランティアの中でも実践していきます。

 

・「絵本」昔は子どもの物だったけれど、今は大人のためのいやむしろ大人がゆっくり味わうものだと強く思います。柳田邦夫さんは、絵本は人生で3度、「子どもの時」「子育てをしている時」「人生の後半」と言っておられます。私の一番お気に入り、大切な絵本は、ガブリエル・バンサン作、「アンジュール」余韻を味わってほしい一冊です。

「みんなの人権を考える映画会」を開催しました。

映画「35年目のラブレター」

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

今年度の「みんなの人権を考える映画会」では「35年目のラブレター」を上映しました。

この映画は、読み書きができず生きづらさを抱えていた西畑保さんの実話に基づく物語です。過酷な少年時代を過ごした西畑さんは読み書きができないまま大人になりました。西畑さんは定年退職をきっかけに夜間中学に通い、妻にラブレターを書くことを決意します。

戦争・差別・貧困・障がい・病・いじめ・不登校などで義務教育を終えられていない人々がいます。こうした人々が通う夜間中学は、社会のマイノリティー(少数派)の縮図とも言えます。つまり、夜間中学を通して、社会のさまざまな人権課題がみえてきます。「普通とは?」「当たり前とは?」「夫婦の絆とは?」を考え、学びが生活の豊かさにつながることに気づきました。

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

【参加者の声】

・環境が原因で学校に通うことができない子どもが今もいるということに驚きました。映画でもあったように、人はいくつになっても学ぶことができるので、自分のしたいことに向けて頑張ろうと思いました。

 

・夜間中学という存在は知ってはいたのですが、現在も文字の読み書きができずに困られている方がおられるという事実に少し驚きました。基本的人権で定められている教育を受ける権利が皆平等に与えられたらと願います。

 

・「普通とは?」「当たり前とは?」改めて考えさせられるありがたい時間になりました。

第1回人権・同和教育セミナーを開講しました。

演題:「夜間中学からみえるマイノリティの人権と教育をめぐる問題」

講師:江口 怜(さとし)さん (摂南大学講師)

江口 怜さん

まずは夜間中学とは何か、また戦後の夜間中学の変遷からみる社会的マイノリティ(少数派)の変化をお話いただいた。部落問題や在日コリアン問題などから、貧困、不登校、引きこもり、グローバル化による外国人の増加など、多くの人権課題が夜間中学からみえてくる。基礎教育保障とは日本社会を生きるマイノリティの人権保障である。つまり、人間が存在し、自らの能力を十分に伸ばし、尊厳をもって生活するのに必要な教育である。夜間中学は義務教育の中で成人基礎教育を保障していると言える。

丹波篠山市で自主夜間中学に携わっておられた松原薫さんにも、丹波篠山市での夜間中学の実態を報告いただいた。丹波篠山市の実態は自分の身近な出来事として説得力のあるものだった。

松原 薫さん

言葉に出したくても読み書きができず人としての尊厳が失われ、声をあげれない人は自分の近くに存在するかもしれない。気づこうとしなければ、そうした人に気づくことができない。

 

 

 

【参加者の声】

・身近でないようで、身近なテーマだと感じました。もっと注意して周囲を見ることを意識していきたいです。

 

・自身がマジョリティの立場で物事を捉えていたことに気づきました。意識しないと見えない現実をしっかり見られることで気付きが生まれることをこれからも考えていきたいです。

 

・“知らないことは罪”とさえ思えます。自分が受け入れてもらっていることを自覚し、他者をも受け入れる姿勢を忘れないようにします。

「みんなの人権を考える映画会」を開催します。

映画『35年目のラブレター』を上映します。

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

と き : 2026年8月11日(火・祝)14:00~

ところ : 四季の森生涯学習センター ・ 多目的ホール

予約不要 ・ 当日直接会場にお越しください

!入場無料!

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

過酷な少年時代を過ごし、読み書きができず生きづらさを抱えた主人公「西畑保さん」は定年退職を機に夜間中学に通う事を決意します。最愛の妻にこれまでの感謝を込めたラブレターを書きたいという目標がありました。これは西畑夫妻の実話であり、保さんの感動的なエピソードは様々なメディアで取り上げられました。

戦争・差別・貧困・病・いじめ・不登校等により義務教育を終えられていない人々がいます。夜間中学で学ぶことにより、生きる勇気を得ることができるのです。

今年度の「人権・同和教育セミナー2026」の第1回でも夜間中学をテーマに学習します。これを機会に夜間中学から見える人権や学びの大切さを考えてみませんか。無料でご覧いただけますので、是非ご来場ください。

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

 

映画のチラシはPDFでダウンロードできます→こちらをクリック