第1回人権・同和教育セミナーを開講しました。

演題:「夜間中学からみえるマイノリティの人権と教育をめぐる問題」

講師:江口 怜(さとし)さん (摂南大学講師)

江口 怜さん

まずは夜間中学とは何か、また戦後の夜間中学の変遷からみる社会的マイノリティ(少数派)の変化をお話いただいた。部落問題や在日コリアン問題などから、貧困、不登校、引きこもり、グローバル化による外国人の増加など、多くの人権課題が夜間中学からみえてくる。基礎教育保障とは日本社会を生きるマイノリティの人権保障である。つまり、人間が存在し、自らの能力を十分に伸ばし、尊厳をもって生活するのに必要な教育である。夜間中学は義務教育の中で成人基礎教育を保障していると言える。

丹波篠山市で自主夜間中学に携わっておられた松原薫さんにも、丹波篠山市での夜間中学の実態を報告いただいた。丹波篠山市の実態は自分の身近な出来事として説得力のあるものだった。

松原 薫さん

言葉に出したくても読み書きができず人としての尊厳が失われ、声をあげれない人は自分の近くに存在するかもしれない。気づこうとしなければ、そうした人に気づくことができない。

 

 

 

【参加者の声】

・身近でないようで、身近なテーマだと感じました。もっと注意して周囲を見ることを意識していきたいです。

 

・自身がマジョリティの立場で物事を捉えていたことに気づきました。意識しないと見えない現実をしっかり見られることで気付きが生まれることをこれからも考えていきたいです。

 

・“知らないことは罪”とさえ思えます。自分が受け入れてもらっていることを自覚し、他者をも受け入れる姿勢を忘れないようにします。

「みんなの人権を考える映画会」を開催します。

映画『35年目のラブレター』を上映します。

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

と き : 2026年8月11日(火・祝)14:00~

ところ : 四季の森生涯学習センター ・ 多目的ホール

予約不要 ・ 当日直接会場にお越しください

!入場無料!

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

過酷な少年時代を過ごし、読み書きができず生きづらさを抱えた主人公「西畑保さん」は定年退職を機に夜間中学に通う事を決意します。最愛の妻にこれまでの感謝を込めたラブレターを書きたいという目標がありました。これは西畑夫妻の実話であり、保さんの感動的なエピソードは様々なメディアで取り上げられました。

戦争・差別・貧困・病・いじめ・不登校等により義務教育を終えられていない人々がいます。夜間中学で学ぶことにより、生きる勇気を得ることができるのです。

今年度の「人権・同和教育セミナー2026」の第1回でも夜間中学をテーマに学習します。これを機会に夜間中学から見える人権や学びの大切さを考えてみませんか。無料でご覧いただけますので、是非ご来場ください。

©2025「35年目のラブレター」製作委員会

 

映画のチラシはPDFでダウンロードできます→こちらをクリック

 

 

女性と性的マイノリティ(性的少数者)の人権部会研修会を開催しました

第1回男女共同参画研修会を、市同教 女性と性的マイノリティ(性的少数者)の人権部会研修会と位置づけ開催した。

講師:中貝 宗治(豊岡アートアクション理事長・元豊岡市長)

演題:ジェンダーギャップって何だろう-まちや企業が消えるかもしれない大問題-

中貝 宗治さん

地方において、なぜジェンダーギャップ解消が必須なのかをお話いただいた。

人口減少は地方最大の危機である。若者にとって暮らすまちとして豊岡は選ばれていない。特に若い女性に選ばれていない。ゆえに若い夫婦が減少し、人口減少が加速している。

「小さな世界都市」としてコウノトリも住める豊かな環境づくりや、インバウンドの増加、演劇による深さをもった文化の創造などを実現したが、若い女性が帰って来ない。地方の女性には、強いジェンダーギャップの壁があることに気づいた。女性たちは公平な扱いを求めている。つまり男性優位のまちを嫌っている。この現実の危機に対し、適応しなければまちや企業が消えてしまう。だからこそジェンダーギャップの解消を地方創生の主軸のひとつにした。

ジェンダーギャップの解消を積極的に企業に取り入れたことで、経済的な合理性(人的資本活用の最大化)が獲得できた。また女性が活躍することで、女性に選ばれるまちや企業になってきた。まちや企業が世界で輝くためには、ジェンダーギャップの問題を置き去りにしてはいけない。

 

人権・同和教育セミナー 2026を開講します

昨今、差別は見えにくくなりました。しかし、差別がなくなったのではなく、差別は社会構造の中に埋め込まれて存在します。差別解消に向けて鍵となるのは生き辛さを感じているマイノリティ(少数派)だけではなく、特に、マジョリティ(多数派)が共に学ぶことが必要です。部落問題をはじめ、様々な人権課題について、みんなが自分事として捉え、真実を学び、偏見や差別をなくしていかなければなりません。

丹波篠山市人権・同和教育研究協議会では、正しく知る、正しく理解するための学習の機会として、2021年度より丹波篠山市内在住者、市内在勤者に「人権・同和教育セミナー」を開講しています。このような学習を通して、人権・同和学習を深め、差別をなくす実践力を養い、「人権尊重のまち 丹波篠山市」をめざします。皆さまの受講をお待ちしています。

概要・申込書はこちらからダウンロードできます→こちらをクリック