会報「第89号 人権・同和教育だより 丹波篠山」を発行しました
1面では、12月12日(土)に開催します「第28回丹波篠山市人権・同和教育研究大会」の案内を掲載しています。研究大会はどなたでも参加できますので(予約不要)、是非ご参加ください。
また、「人権・同和教育セミナー2026」の第1~2回の内容と参加者の感想も記載しています。
2面では「みんなの人権を考える映画会」の内容・感想、今後の研修会・セミナーの日程、コラム等を掲載しています。
会報は各戸配布していますが、PDF版でこちらでもご覧いただけます→会報89号
『セ パラム』第11号ができました!
丹波篠山市人権・同和教育研究協議会内の、銘板設置の会です。
私たちは丹波篠山市における在日コリアンの足跡を示す銘板の設置と、機関誌『セ パラム』の発行を会の活動の2つの柱としてきました。

これまでに銘板は7箇所に設置し、『セ パラム』は第10号まで刊行してきました。その第10号の発行は2022年11月でしたので、じつに4年近くも発行できていないことになります(「セ パラム」は朝鮮語・韓国語で「新しい風」の意味です)。
このたび、ようやく『セ パラム』第11号を発行することができました。メンバーの松原薫による丹波篠山の硅石・マンガン鉱山の歴史、丹波篠山の古代遺跡をめぐる論考、細見和之の孔雀会館と朝鮮人連盟の関係についての論考、さらに私たちのブックレット『消えたヤマと在日コリアン』の韓国語版の出版に取り組まれている宋成姫(ソ・ソンヒ)さんの文章(日本語)などが収められています。

従来は「非売品」として関係者にお配りしてきましたが、今号からは300円の定価で販売することとしました。お読みになりたいかたは市同教に連絡をお願いいたします。
くわえて、8番目の銘板の設置もようやく目途が立ちました。こちらについてはあらためてご連絡いたします。
第2回人権・同和教育セミナーを開講しました。
演題:「空気はよまない 時代をよむ」~絵本から考える人権について~
講師:橘高 邦子(きったか くにこ)さん(京都ノートルダム女子大学講師 フリーアナウンサー)
さまざまな絵本を朗読いただきながら、作者の意図や絵本にかかれた人権課題を示唆いただいた。
ゆっくりと間を空けながら、文章にこめられたヒントを読み解き朗読すると、表現力が高まり、作者の意図も伝わりやすい。また、最後に余韻を残すことで、自分で考える想像力も培われる。絵からインスパイアされる(刺激を受けてアイデアが生まれる)事が大切で、それが想像力をふくらませ作者の思いにつながってくる。

それぞれの絵本にはいろいろな人権の視点が含まれている。作者の伝えたい事を文章の中にあるヒントをたよりに絵本を読み聞かせすることで、さまざまな人権課題の問いかけができる。絵本の読み聞かせは、人権教育の第一歩とも考えられる。
【参加者の声】
・自分は2児の父なのですが、今の時代、動画が主流で、あまり絵本を読んであげられていないので、今日の読み聞かせ術で子どもたちに読み聞かせをしたいと思います。
・絵本を通して、平和、命、家族愛、思いやり、・・・様々なことが伝わってきます。それも結論は自分自身の心の中にあるため、余韻を楽しみながら学ぶことができました。
・今日はものすごく勉強になりました。「絵本から人権を考える」ことを今後の朗読ボランティアの中でも実践していきます。
・「絵本」昔は子どもの物だったけれど、今は大人のためのいやむしろ大人がゆっくり味わうものだと強く思います。柳田邦男さんは、絵本は人生で3度、「子どもの時」「子育てをしている時」「人生の後半」と言っておられます。私の一番お気に入り、大切な絵本は、ガブリエル・バンサン作、「アンジュール」余韻を味わってほしい一冊です。
「みんなの人権を考える映画会」を開催しました。
映画「35年目のラブレター」

今年度の「みんなの人権を考える映画会」では「35年目のラブレター」を上映しました。
この映画は、読み書きができず生きづらさを抱えていた西畑保さんの実話に基づく物語です。過酷な少年時代を過ごした西畑さんは読み書きができないまま大人になりました。西畑さんは定年退職をきっかけに夜間中学に通い、妻にラブレターを書くことを決意します。
戦争・差別・貧困・障がい・病・いじめ・不登校などで義務教育を終えられていない人々がいます。こうした人々が通う夜間中学は、社会のマイノリティー(少数派)の縮図とも言えます。つまり、夜間中学を通して、社会のさまざまな人権課題がみえてきます。「普通とは?」「当たり前とは?」「夫婦の絆とは?」を考え、学びが生活の豊かさにつながることに気づきました。

【参加者の声】
・環境が原因で学校に通うことができない子どもが今もいるということに驚きました。映画でもあったように、人はいくつになっても学ぶことができるので、自分のしたいことに向けて頑張ろうと思いました。
・夜間中学という存在は知ってはいたのですが、現在も文字の読み書きができずに困られている方がおられるという事実に少し驚きました。基本的人権で定められている教育を受ける権利が皆平等に与えられたらと願います。
・「普通とは?」「当たり前とは?」改めて考えさせられるありがたい時間になりました。
