講師:八尾 由江(ゆうこ) さん
(一般社団法人am*am代表理事、おひさまにこにこクリニック)
演題:「そうじゃないかもしれない…」~耳を凝らし 目を澄ませば~
子どもたちの人を困らせる行動の背景には、本当に伝えたい事があるかもしれない。「もしかしたら違うかもしれない」という視点をもって接することの重要さを語っていただいた。
みんなが凸凹(でこぼこ)であり、普通は人の数だけある。違いは障がいではなく、宝であり、可能性がそこにはある。また、「できない」ということも個性のひとつで、「できない」と言える環境をつくることが大切。違いは特性でもあり、磨くと強みにもなり仕事にもつながる。

自己肯定感が低いと、自分で決定や選択ができない。逆にいえば、決定や選択ができるようになると自己肯定感も高まる。子どもに対して、じっくりと耳をかたむけ寄り添い「響感(きょうかん)する・響育(きょういく)する」ことが重要。
これからは「偏差値」ではなく、様々な個性がかがやく「変差値」の時代である。
【参加者の声】
・発達の凸凹がその子の良さだと分かりました。一人一人の個性を受け入れながら適切な環境を見つけ、自己肯定感を高めることができる支援をしたいと思います。
・体験談や例を用いて話をしてくだり、とても分かりやすい講演でした。困ることを障がいとするのではなく、生かし、強みにできる保育士になりたいと思いました。
・「できない」ということは、他の人の役に立っていることであり、「人を頼りにするというのは才能である」と理解できました。
